決断というのは一方を選び、一方を選ばないということです。
 

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例えば、これからの人生でお肉か魚かどちらかか食べられないので、
どちらが良いか選んでくださいと言われたら、多くの方が悩むでしょう。

人生でどちらかしか食べられない? 
そう思うと後悔しない方を選びたいとも思うし、
自分が本当に納得の行くような決断をしたいと思うかもしれません。

でも今すぐにその決断をして欲しいと言われても難しいものだと思います。
この決断がこれからの自分の人生を左右する。
そう思えば思う程、プレッシャーが膨らむものですし、
もっと時間が欲しいという心境にもなるかもしれません。


例えば、これらは人生で一度しかないような決断をするときにも同じことを言えます。
結婚式という晴れ舞台や、たった一度きりの試験、年齢制限のある大会。

どんな場所を選んで、どんな自分で臨み、どんな自分を表現していくのか。
もう二度とない一度きりの機会だとしたら、何を選ぶのかという選択にかなりの重みがかかります。
簡単な思いで決められないほどの大きな決断にもなります。


自分が選んだ選択によって、どんな自分で過ごし表現することになるかが決まりますし、
その時間が自分の人生にとって、どんな意味合いのものになるのかも決まります。

晴れ舞台なような最高の時間なのであれば、できる限り理想な状態を作り上げたいと思うのは当然です。何度も何度も考えて、納得のいく決断をしたいと思うのも当然です。


例えば、プロスポーツの世界では4年に一度の世界大会がある種目があります。
選手は四年に一度の大会に向けて、日夜自分を磨き準備をしていきます。

優勝するという思いも自分の実力も日々を積み重ねるほどに厚みが増していき、
多くの選手が万全な最高な状態でその大会に臨むものです。

それはそれ程までに、多くの選手にとって4年に一度のこの大会が重要なものだからです。

決断に迷うというのは、それほどまでにあなたにとって重要な機会なのだと思います。
その機会に向けて、何年も自分を磨いて準備してきたかもしれませんし、
雑誌や友人の話を通し沢山のイメージをを重ねてこられたり、
その舞台に立つ自分を想像しては、幸せな気持ちも感じてきたかもしれません。

またその舞台に立つという思いが、頑張る自分を支えてきたかもしれません。

だとしたら大きな決断の前に、自分がどれだけその晴れ舞台に立つことを夢見てきたのか。望んできたのかを思い出すのも大切です。

過去の自分はこの日をどれだけ待ち望んできたのでしょうか。
どれほどまでに、この日が訪れることを願ってきたのでしょうか。

過去の自分のそんな一つ一つの思いを思い出すことも、決断の前には大切です。